☆彡 またたき1980-1998 レトロの資料館
ビルの足元の路地に、ラーメンの屋台を出しました。 ここは懐かしいインスタントラーメンをならべる棚です。 1958年の第一号から1995年まで、32品を発売年順にたどるインスタントラーメンの歴史年表です。 年号とメーカーは各社の公式資料などで確認したものだけを載せました。
へい、いらっしゃい! どれにします?
チキンラーメン1958年
サッポロ一番 しょうゆ味1966年
明星 チャルメラ1966年
サッポロ一番 みそラーメン1968年
出前一丁1968年
カップヌードル1971年
ペヤング ソースやきそば1975年
日清のどん兵衛1976年
日清焼そば U.F.O.1976年
マルちゃん 赤いきつね1978年
うまかっちゃん1979年
マルちゃん 緑のたぬき1980年
わかめラーメン1983年
スーパーカップ1.5倍1988年
ラ王1992年※ 画像と商品名は Amazon.co.jp のものです。お品書きを押すと Amazon の商品ページへ移動します(広告)。当時のパッケージではなく、現在売られているものが出ます。
夕方から夜にかけて、どこからか「ソー・ラ・シー、ソー・ラ・シー」という 間のびした笛の音が聞こえてくる——という記憶をお持ちの方も多いと思います。 あれがチャルメラです。
チャルメラは楽器の名前で、先が朝顔のようにひらいた木管楽器です。 屋台のラーメン屋が、店に着いたことを知らせるために吹いて回りました。 夜に出る屋台のそば屋・ラーメン屋は夜鳴きそばとも呼ばれ、 あの音は「これから食べられる」という合図そのものでした。
その音をそのまま商品名にしたのが、1966年に登場した 明星チャルメラです。テレビの広告でメロディが繰り返し流れたことで、 屋台を見たことがない世代にも「チャルメラの節」が伝わっていきました。 屋台の音が商品名になり、商品の広告が音を残した——という順番になっているのが面白いところです。
1958年のチキンラーメンから1971年のカップヌードルまでの13年間で、 インスタントラーメンは大きく形を変えました。変わったのは味ではなく、だれが器を用意するかです。
袋めんは、どんぶりも鍋も自分で用意します。つまり台所が必要でした。 カップめんは容器がそのまま器になるので、お湯さえあればどこでも食べられます。 職場でも、車の中でも、山の上でも成立するようになった——これがカップめんの本当の発明です。
おかげでカップめんは、袋めんを置きかえるのではなく、 まったく別の場面を新しく作る形で広がりました。 いまも両方が並んで売られているのは、そもそも競合していないからです。
決まりがあるわけではありませんが、当時よく行われていた食べかたを並べておきます。 どれも道具はほとんど要りません。
※ 商品名・パッケージの意匠は各社の登録商標および著作物です。当ページは発売年と特徴を紹介する 資料として文章のみで扱っており、パッケージ画像は掲載していません。屋台のイラストは自作です。
※ 年・メーカーは各社の公式サイトおよび業界紙の記載にもとづきます。
世界で最初のインスタントラーメンです。安藤百福が自宅の裏庭に建てた小屋で、麺を油で揚げて水分を飛ばす方法にたどり着いたことで生まれました。麺そのものに味がついているので、どんぶりに入れてお湯を注ぐだけで一杯ができあがる——この手軽さは当時としては魔法のようで、実際「魔法のラーメン」と呼ばれました。後年のインスタント麺のほとんどが、この「油で揚げて乾かす」方式の子孫にあたります。
チキンラーメン 袋麺 5食パック(425g)×6パック 計30食Amazonで見る ▶[広告] エースコックが即席めんづくりを始めたときの商品です。同社の沿革では、この年が「即席めんの誕生」の年とされています。いまもパッケージに立つマスコットのこぶたが考え出されたのも同じ1959年です。
福岡のマルタイが出した即席ラーメンで、同社の沿革では「即席棒状中華めんの元祖」と紹介されています。まっすぐな棒状の麺が袋に並んで入っているのが特徴で、「棒ラーメン」の名で九州を中心に長く親しまれてきました。チキンラーメンの翌年に生まれた、最古参のひとつです。
マルタイ 棒状麺5種アソート(5種類×各2個 計10個)Amazonで見る ▶[広告] 明星食品の沿革で最初に名前の出てくる即席ラーメンです。名前のとおり麺に味がついていて、お湯を注げば食べられる、チキンラーメンと同じ形の商品でした。明星はこの2年後にスープを別の袋に分けた「明星ラーメン」を出し、その作り方は1966年のチャルメラへとつながっていきます。
東洋水産の即席ラーメンです。同社の沿革によると、おなじみの「マルちゃん」マークはこの商品と同じ月に生まれました。のちの赤いきつね・緑のたぬきまで続くマルちゃんの顔は、ここから始まっています。
ワンタンの入った袋めんで、エースコックを代表するロングセラーです。同社の沿革では、発売時の名前は「即席ワンタンメン」でした。パッケージのこぶたのコックとともに知られるようになり、いまも同じ名前で売られています。
エースコック ワンタンメン 5食×6個Amazonで見る ▶[広告] フライパンで焼きながら作る、袋入りのインスタント焼そばです。家で焼そばといえばこれ、という時代を長くつくりました。カップに入ったやきそば(このならびでは1975年のペヤング)が登場するのは、12年あとのことです。
日清焼そば 5食パック 500g 1袋 (× 2)Amazonで見る ▶[広告] 「サッポロ一番」より前に、サンヨー食品が出していた即席ラーメンです。同社の沿革には、自社ブランドの第一号として初めてテレビで宣伝した商品だと書かれています。かわいらしい名前ですが、3年後のサッポロ一番へとつながる、この会社の出発点にあたります。
サンヨー食品の袋めんで、同社の沿革では「業界初の塩味とご当地ラーメン」として反響を呼んだと紹介されています。即席ラーメンに、塩味と土地の名前という新しい切り口を持ちこんだ一品です。
袋めんの代名詞といえる一品で、シリーズの原点にあたります。別添の「特製スパイス」を最後に加えて仕上げる、あの一手間がこの商品の顔になっています。しょうゆ味という直球の名前どおり、飽きがこないのが強みで、2026年1月に発売60周年を迎えました。棚から消えたことがほとんどない、文字どおりのロングセラーです。
サッポロ一番 しょうゆ味 100g×10食Amazonで見る ▶[広告] 屋台のラーメン屋が吹いていた「チャルメラ」の音をそのまま商品名にした一品です。スープを粉末にして小袋に分ける「スープ別添方式」で作られており、この方式はその後インスタント麺の標準になりました。発売するとたちまち大ヒットしました。パッケージのおじさんも含めて、屋台の記憶と結びついている数少ない商品です。
明星 チャルメラ しょうゆラーメン 5食パック (× 5)Amazonで見る ▶[広告] しょうゆ味のスープに、別添えの「ごまラー油」を垂らして仕上げる袋めんです。この小袋がとにかく効いていて、入れる前と後でまったく別物になります。出前坊やのキャラクターも長く親しまれてきました。香港をはじめとする海外でも定着しており、日本より現地での存在感が大きい地域もあります。
日清食品 出前一丁 日清食品 袋麺 5食パック 2袋セット インスタント袋麺Amazonで見る ▶[広告] しょうゆ味の2年後に登場した、みそ味の定番です。袋めんの世界で長く「3強」と呼ばれてきた一角を占めます。こちらは別添の「七味スパイス」の小袋が付いてくるのが特徴。そのまま作ってもおいしいのですが、もやしやコーンを足すのが定番の食べ方でした。
サッポロ一番 みそラーメン 100g×10食Amazonで見る ▶[広告] サッポロ一番の名前で出た、袋入りのソースやきそばです。しょうゆ味・みそラーメンに続いてブランドを広げた商品で、同じ年の秋には塩らーめんも加わりました。
サッポロ一番 ソースやきそば 120g×5食入 ×6個Amazonで見る ▶[広告] 世界で最初のカップめんです。麺を容器に詰めるのではなく、容器をかぶせて麺を宙づりにするという発想の転換で、麺くずれと湯まわりの問題を同時に解いています。フォークを添えて売り出し、どんぶりも箸もいらない食べ物として定着させました。発売当初は売れゆきが伸び悩んだものの、テレビ中継で食べる姿が映ったことをきっかけに一気に広まったという話がよく語られます。
カップヌードル レギュラー しょうゆ 78g×20個Amazonで見る ▶[広告] しょうゆ味・みそラーメンに続く、サッポロ一番の3つめの味です。小袋の切りごまを最後にかけて仕上げるのがこの商品の特徴で、公式の説明でもチキンとポークのうまみに香味野菜と切りごまの風味を合わせた味とされています。いまも、しょうゆ味・みそラーメンと並ぶ袋めんの定番です。
サッポロ一番 塩らーめん 100g×10食Amazonで見る ▶[広告] エースコックが最初に出したカップ入りのめんです(同社の沿革では「カップ容器入りラーメン第一号」)。カップヌードルの2年後に、カレー味でカップめんに乗り出したことになります。
サッポロ一番のカップめんです。袋めんで定着したブランドを、カップヌードルの登場から3年あまりでカップへ広げた商品で、いまも続くシリーズになっています。
サッポロ一番 カップスター 醤油 71g ×12Amazonで見る ▶[広告] 業界で初めて四角い容器を採用したカップやきそばです。それまでは丸い容器が当たり前でしたが、ソースが混ざりやすく食べやすい形として四角が選ばれました。麺の量が60〜65gの時代に90gという大容量だったのも話題になっています。湯切り口の位置とお湯の切りかたに、いまも各自のこだわりがある商品です。
ペヤング ソースやきそば 120g×18個Amazonで見る ▶[広告] どん兵衛と同じ年に登場した、丸い容器のカップやきそばです。商品名は「うまい・太い・大きい」の頭文字から来ているとされ、当時ブームだった未確認飛行物体の形にも掛けられています。ふたを押さえて湯切りをする所作は、この手のカップめんの作法をつくりました。
日清焼そばU.F.O. カップ焼きそば 128g×12個Amazonで見る ▶[広告] 和風のカップめんという分野を定着させた一品です。きつねうどんの油揚げが、汁を吸ってふくらむところまで含めてこの商品の楽しみになっています。だしが東日本と西日本で作り分けられていることでも知られ、容器には(E)(W)の表示があります。旅先で買うと味が違う、という体験ができる珍しい商品です。
どん兵衛 きつねうどん(東) 96g×12個Amazonで見る ▶[広告] 九州のサンポー食品のとんこつ味のカップめんです。具の焼豚は発売当初からハートの形をしています。九州ではおなじみの、ご当地カップめんの代表格です。
サンポー食品 焼豚ラーメン 94g×12個Amazonで見る ▶[広告] きつねうどんのカップめんの代表格です。もともとは熱々のおいしさを伝える「熱いきつねうどん」という名前になる予定でしたが、店頭で目立つよう赤を基調にしたデザインを採ったことから、そのまま「赤いきつね」という名前に決まったと公式に紹介されています。商品名がデザインから決まった、めずらしい例です。
マルちゃん 赤いきつねうどん 東 ( 96g×12個 / ケース販売 ) カップ麺 うどん (あげ 入り / 関東風だし ) カップうどん 箱買い 東洋水産Amazonで見る ▶[広告] 九州で生まれた、とんこつの袋めんです。名前は博多弁の「うまか(おいしい)」から来ています。細めの麺と白濁したスープの組み合わせは、当時の全国流通品にはあまり無いものでした。いまも販売地域が限られている商品があり、帰省みやげの定番にもなっています。
ハウス食品 九州の味ラーメン うまかっちゃん 5食パック×6個入Amazonで見る ▶[広告] 赤いきつねの姉妹品として、赤の補色である緑のパッケージで登場した天ぷらそばです。そばの上にのった天ぷらが、汁を吸ってやわらかくなっていく過程がこの商品の見どころ。「きつね派かたぬき派か」という話題は、いまでも会話のきっかけとして通用します。
マルちゃん 緑のたぬき天そば 東 101g×12個Amazonで見る ▶[広告] 公式に「高級袋めんの先駆け」と紹介されているブランドです。発売時は広東風・北京風・四川風の3種で、麺は揚げないノンフライ麺。中華料理店の味を家で、というねらいの、ふだんの袋めんより一段上の商品でした。
明星 中華三昧 赤坂璃宮 広東風醤油[24個、インスタント麺、ラーメン、名店監修商品、高級本格中華の味わい、オイスターソースの深いコク、104g]Amazonで見る ▶[広告] 「わかめをのせたラーメンは売れない」という当時の定説を、真正面から覆した商品です。お湯を注ぐとわかめがふわりとひらくのが特徴。発売1年目から大きく売れ、以後この会社の看板のひとつになりました。健康志向という言葉が広まる前に、野菜と海藻を主役にした早すぎた一品ともいえます。
エースコック わかめラーメン ごま・しょうゆ 93g ×12個Amazonで見る ▶[広告] 九州向けの「うまかっちゃん」(1979年)のあとに、ハウス食品が出した関西向けの袋めんです。正式な名前は「浪花の中華そば 好きやねん」で、公式の発表でも関西を中心に親しまれてきた商品と紹介されています。
ハウス 好きやねん しょうゆ 5P×6袋Amazonで見る ▶[広告] 内容量を1.5倍に増やした大盛りのカップめんです。「カップめんは間食」という位置づけを「これ一杯で食事になる」へ変えた商品として語られます。
エースコック スーパーカップ1.5倍 とんこつラーメン 111g (× 6)Amazonで見る ▶[広告] 揚げた麺ではなく、生めんに近い「生タイプ麺」を使ったカップめんです。それまでのカップめんとは明らかに食感が違い、店で食べるラーメンに近づけた一品でした。袋を開けたときの麺の見た目からして別物で、当時としてはかなり高級な部類。その後のカップめんが麺の質を競うようになっていく、きっかけのひとつになりました。
ラ王 醤油 袋麺 3食パック(273g) ×9袋 [日清食品 ラーメン インスタント 即席めん しょうゆラーメン]Amazonで見る ▶[広告] 明星のカップめんで、同社の沿革によると発売時はコクしょうゆ味・辛みそ味・たっぷり野菜タンメン・こってりとんこつ味の4種でした。2年後の1995年には、のちに定番となる「一平ちゃん夜店の焼そば」が加わります。
明星 一平ちゃん夜店の焼そば 135g (× 5)Amazonで見る ▶[広告] 日清ラ王の3年後に出た、カップのスパゲティです。ラーメン・やきそば・うどんが中心だったカップめんの棚に、スパゲティのシリーズとして加わりました。
「これが抜けている」「うちの地域ではこれだった」など、 教えていただけるとうれしいです。掲示板までどうぞ。 順次このならびに足していきます。
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