☆彡 またたき1980-1998 レトロの資料館
ここは、レンタルビデオやテレビの洋画劇場で親しまれた 80〜90年代の懐かしい映画をまとめた感想コーナーです。洋画・邦画・特撮をあつかいます。むかしの名作は、何度見ても新しい発見があります。 ★は5コ満点、あくまで個人の好みでの点数なので、参考ていどにご覧ください。 ネタバレはひかえめにしていますが、これから見る方は少しだけご注意ください。 アニメ映画のこまかい紹介はあにめのページでも取り上げています。
(C)各権利者古いビデオで見なおしても、まったく色あせない名作です。郊外の住宅地に取り残された宇宙人と、両親の離婚で心細さを抱えた少年が出会う——そのふたりが言葉もほとんど通じないまま通じ合っていく過程が、この映画のすべてです。エリオットとE.T.が指をそっとくっつける場面は、何度観ても心に残ります。
自転車が月を背にふわりと飛ぶ場面は、映画史に残る名シーンとして知られ、のちに製作会社のロゴにまでなりました。子どもの目の高さにカメラを置き、大人の顔をなかなか映さない撮り方も徹底されていて、観る側を自然にエリオットの側に立たせます。ラストは涙をさそう感動的な締めくくり。80年代を代表する一本です。公開当時は日本でも記録的な観客を集め、テレビ放映のたびに家族で観る定番になりました。
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(C)各権利者当時、口コミで評判を広げた人気作です。デロリアンで30年前にタイムスリップし、若いころの両親に出会ってしまうという設定がまずスリリング。しかも母親に惚れられてしまい、このままでは自分が生まれなくなる、という最悪の状況から話が転がります。序盤に何気なく置かれた小道具や台詞が、後半でことごとく意味を持って戻ってくる脚本の巧みさは、いまなお脚本術の教科書として引き合いに出されるほどです。
ドクとマーティのコンビも魅力的で、時計塔の落雷に間に合うかどうかというクライマックスの緊張は何度観ても効きます。最後の一言で続編への期待をつなぐ手ぎわも見事な一本です。タイムマシンにデロリアンという実在の車を選んだのも効いていて、ガルウィングの扉が開くだけで画が持ってしまいます。三部作を通してひとつの円環を描く構成も含め、続けて観る価値のあるシリーズです。
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(C)各権利者テレビの映画劇場でも人気を集めた作品です。前作で敵だった型のターミネーターが、今度は少年を守る側にまわるという発想の転換がまず鮮やかでした。液体金属のT-1000の不気味さは強烈で、床から人の形が立ち上がってくる場面や、鉄格子のすきまをすり抜けるように通り抜ける描写は、当時の映像技術の到達点を見せつけます。
物語が進むにつれて、機械であるはずの主人公側のターミネーターに情のようなものが見えてくるのがうまく、終盤にはせつなささえただよいます。大迫力のなかにしっかり余韻を残す一本です。刺激は強めなので、小さなお子さんにはご注意ください。当時としては破格の製作費が投じられ、その多くが液体金属の表現に使われたと言われています。技術の見せ場と物語の山場がぴったり重なっているのが、この映画の強さです。
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(C)各権利者前作の「じわじわ来る密室の恐怖」から一転、ジェームズ・キャメロン監督が海兵隊とエイリアンの物量戦へと作り替えた続編です。57年の冷凍睡眠から目覚めたリプリーが、装備自慢の兵士たちとともに惑星へ戻る——ところが自信満々だった部隊があっという間に崩れていく展開が容赦ない。少女ニュートを守るうちに母親のような立場になっていくリプリーの描き方が芯にあり、パワーローダーをまとってのクライマックスは、映画史に残る名対決です。
続編がここまで方向を変えて成功した例は多くありません。完全版では冒頭に別の場面が加わり、リプリーの動機がより明確になります。観くらべも楽しい一本です。パワーローダーは実際に人が動かす大道具として作られており、重さのある動きが画面の説得力につながっています。作り物をいかに作り物に見せないかという工夫の集大成でもある作品です。
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(C)各権利者恐竜がまるで生きているかのような映像で、公開当時は多くの観客を驚かせました。実物大の模型と計算機による映像を場面ごとに使い分けたことで、「作り物に見える瞬間」をほとんど作らなかったのが本作の勝因です。コップの水が細かくふるえ、地響きとともにティラノサウルスが近づいてくる場面は、思わず息をのむ緊張感。キッチンでラプトルに追われるシーンは、屈指の名場面として知られています。
生命を管理できると思い上がった人間が足をすくわれるという主題も一本通っていて、ただの見世物で終わらないところが強い。手に汗にぎる展開を味わえる一本です。公開時の宣伝も大がかりで、恐竜の玩具や文房具が学校中にあふれていたのを覚えている人も多いはずです。以後の映画の見せ方そのものを変えてしまった一本でした。
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(C)各権利者テレビ放映でくり返し親しまれてきた作品です。母親の療養をきっかけに田舎へ引っ越してきた姉妹が、森の主のような存在と出会う——それだけの話なのに、観終わったあとに残るものがとても大きい。メイがトトロのおなかに飛びこむ場面、ネコバスが野原をかけぬける場面など、どこを切りとってもあたたかい魅力にあふれています。雨のバス停でトトロが横に立つ場面はとくに有名で、傘に落ちる雨音の使い方が絶妙です。
悪役が一人も出てこないまま最後まで持たせてしまう構成は、いま考えても離れ業。ジブリを代表する名作のひとつです。くわしい紹介はあにめのページでも取り上げています。公開時の興行はふるわなかったものの、その後のテレビ放映とビデオで評価が定着したという経緯も、この作品の受け止められ方をよく表しています。
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(C)各権利者巨大産業文明が崩壊してから千年後の世界。有毒の瘴気を放つ菌類の森「腐海」と、そこに棲む巨大な蟲たちに追いつめられながら、人間はまだ争いをやめられずにいます。その渦中で、蟲の声を聞こうとする風の谷の族長の娘がナウシカです。王蟲の造形、メーヴェで滑空する場面の浮遊感、そして久石譲さんの音楽——どれも公開から40年以上たったいまも古びていません。
自然対人間という単純な図式で終わらせず、腐海の存在そのものに意味を持たせた終盤の展開が見事です。公開時の宣伝が「アニメージュ」誌を中心に行われたことも含め、以後のスタジオジブリにつながる出発点として位置づけられる作品です。原作の漫画は映画のあとも長く描き継がれ、映画版はその序盤にあたります。読みくらべると印象がかなり変わるので、気に入った方はぜひ。
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(C)各権利者スタジオジブリの第1作にあたる冒険活劇です。空から降ってきた少女シータと、鉱山で働く少年パズーが、飛行石を手がかりに伝説の浮遊都市ラピュタを目指します。序盤の追いかけっこの楽しさ、空賊ドーラ一家の憎めなさ、そしてラピュタに着いてからの静けさと不気味さ——場面ごとに空気が変わる構成が本当にうまい。
「バルス」の一言が国民的な合言葉になっていることからもわかるとおり、終盤の選択の重さがこの作品を名作にしています。何度でも観られる一本です。少年少女の冒険活劇という古典的な枠を、一切照れずに真正面からやりきったところに、この作品の強さがあります。飛行石やラピュタの造形は細部まで作りこまれており、止めて眺めたくなる画が全編にわたって用意されています。
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(C)各権利者13歳になった魔女は、一年間ひとりで暮らす修行に出る——その決まりにしたがって、キキが黒猫のジジと海辺の町コリコにやってくるところから始まります。できることは空を飛ぶことだけ。だから宅急便屋さんを始める、という発想が愛おしい。この作品が優れているのは、後半でキキが飛べなくなってしまうところです。
がんばりすぎて自分の力を見失う、という誰にでも起こることを正面から描き、画家のウルスラの言葉でそっと背中を押す。松任谷由実さんの主題歌も含めて、働きはじめた人がもう一度観ると刺さる作品です。パン屋のおソノさんをはじめ、キキを助ける大人たちがみな押しつけがましくないのも、観ていて心地よいところです。
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(C)各権利者タタリ神の呪いを受けた青年アシタカが、西の地で山犬に育てられた少女サンと出会います。この作品が並外れているのは、対立するどちらの側にも理があると描ききったところです。森を切り開くたたら場のエボシ御前は、同時に病者や女性たちの居場所をつくった人でもある。だからアシタカは「どちらかに味方する」ことができず、「曇りなき眼で見定める」という難しい立ち位置を選ぶことになります。
シシ神の森の映像美と米良美一さんの主題歌もあいまって、重い主題を最後まで見せきる大作になりました。当時の日本映画の興行記録を塗り替えた一本です。制作には長い年月がかけられ、手描きの作画に部分的な計算機処理を組み合わせるなど、表現の幅を広げた作品としても知られています。
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(C)各権利者大友克洋先生が自身の原作を監督した長編で、舞台は第三次世界大戦後に再建された「ネオ東京」。暴走族の金田と鉄雄が、軍が隠していた超能力の実験に巻きこまれていきます。赤いバイクが光の尾を引いて横滑りする、あの冒頭のカットだけで一生ぶんの印象を残す映画です。
セル画の時代にここまで描き込んだのかと驚く作画密度、そして芸能山城組による民族音楽的なサウンドトラックの異様な迫力。海外のクリエイターが繰り返し影響を公言していることでも知られる、日本アニメの転換点です。公開当時としては破格の製作費と作画枚数が投じられ、口の動きを台詞に合わせて先に録音するなど、制作手法の面でも挑戦的な作品でした。
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(C)各権利者9年ぶりにゴジラを復活させ、シリーズを仕切り直した一本です。重要なのは、間にある作品をすべて省いて1954年の初代の直接の続編としたこと。そのおかげでゴジラは味方でも正義の怪獣でもなく、どうにもならない災害として街に現れます。新宿の高層ビル街での破壊描写と、対策に追われる政治家や自衛隊の描写が交互に進む構成は、以降の日本の怪獣映画の書式をつくったといえます。
空中戦艦スーパーXの登場も見どころ。着ぐるみによる特撮の質も高く、ミニチュアの新宿が崩れていく画は、いま観ても迫力があります。人間ドラマの比重が高く、怪獣映画としては地味と受け取られることもありますが、その落ち着いた作りこそが後年に再評価された理由です。のちのシリーズの土台になった一本として観る価値があります。
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(C)各権利者スティーヴン・キングの中編「THE BODY(死体)」を、ロブ・ライナー監督が映画化した作品です。行方不明になった少年の遺体を見に行こう——そんな不謹慎な思いつきをきっかけに、12歳の四人が線路づたいに歩きはじめます。大きな事件はほとんど起こりません。
それでも、たき火を囲んで話す他愛のないやり取りや、橋の上で列車に追われる場面の必死さが、いつまでも記憶に残ります。12歳のころのような友だちは二度とできない、という結びの語りと、ベン・E・キングの主題歌に持っていかれる一本です。四人それぞれの家庭に事情があることをさらりと示すだけで説明しすぎないのも、この映画の品の良さです。
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(C)各権利者サバンナを舞台に、父ムファサを失った子ライオンのシンバが、叔父スカーの謀略から逃れ、やがて王として戻ってくるまでを描きます。人間が一人も出てこないのに、王位の継承と再起という重い主題をまっすぐ扱った意欲作です。そして何より音楽。エルトン・ジョンとティム・ライスによる劇中歌とハンス・ジマーのスコアが素晴らしく、「サークル・オブ・ライフ」や「ハクナ・マタタ」は映画を離れても親しまれています。
ティモンとプンバァのゆるさが、重い話の息継ぎになっているのもうまい。サバンナの動物たちの動きは実際の観察にもとづいて描かれており、擬人化しすぎない身のこなしが作品全体の説得力を支えています。のちに舞台版が世界中で上演されるなど、映画の枠を越えて広がった作品でもあります。
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(C)各権利者ピクサーが手がけた、世界初の全編コンピュータグラフィックスによる長編映画です。技術の話題が先に立ちがちですが、本当にすごいのは脚本のほうだと思います。人がいないときにおもちゃは動いている、という誰もが一度は考えた設定を土台に、「一番のお気に入り」の座を新入りバズに奪われたウッディの嫉妬を主軸に据えた。
つまり主人公が、けっこう嫌なやつとして始まるんです。そこから二人が相棒になるまでを丁寧に描くので、子どもにも大人にも刺さります。ランディ・ニューマンの主題歌もこの映画の顔です。おもちゃという題材のおかげで、当時のコンピュータ映像が苦手だった質感の表現をうまく避けられている——という技術的な割り切りの巧さも見逃せません。
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このほか、インディ・ジョーンズ・グーニーズ・ホーム・アローンなども名作としておすすめです。 アニメ映画のこまかい紹介はまとめてあにめのページで取り上げています。
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